マイナビ(東京都千代田区)は、全国のフリーランスとして働く男女を対象に、「フリーランスの意識・就業実態調査2024年版」を実施した。働き方の満足度については、全体の62.1%が「満足」と回答し、過半数がフリーランスになり満足していることが分かった。
職種別では「クリエイティブ系」で60.2%、「ITエンジニア・開発系」で63.4%、「編集・ライター・印刷系」で68.1%、「事務・バックオフィス系」で51.5%が、フリーランスで「満足」していると回答。人によっては収入の減少はありつつも、働き方に満足している人が多いようだ。
●働き方の違いは?
元会社員(正社員)で現在フリーランスとして独立している人に、働き方の違いを聞いた。「(会社員時代より)増えた」ことで最も多かったのは、「仕事の進め方の自由度」(79.9%)、次いで「私生活の幸福度」(58.6%)、「自己肯定感」(45.9%)だった。
一方「(会社員時代より)減った」のは、最多が「仕事上のストレス」(65.5%)、次いで「業務量」(50.4%)と、私生活も含めて充実している様子がうかがえた。
収入については「増えた」が35.7%、「減った」が49.9%と回答はさまざまだったものの、具体的な金額をみると「ITエンジニア・開発系」は約73万円増加、「編集・ライター・印刷系」は約95万円減少しているなど、職種による違いがみられた。
●フリーランスとして働く上で不安なことは
フリーランスとして働いている人の「不安なこと」の1位は「収入に波がある・不安定」(38.8%)、次いで「収入額が少ない」(31.6%)だった。
直近1年間の最高月収は「50万~80万円未満」(18.1%)が最多で、平均すると53万5000円だった。一方で、最低月収は「なし」(37.6%)が最多で、平均すると11万3000円となり、毎月一定の収入がある会社員とは違った不安定さがうかがえた。
職種別にみると、「ITエンジニア・開発系」「コンサルタント系」は最高月収・最低月収どちらも平均より高く、「建築・施工系」の最低月収は平均以下だが最高月収は平均以上と、職種によって異なる不安定さが見られた。
●取引先と交渉できる余地があるか
フリーランスとして独立し、企業・団体から業務委託をされている人に、金額などの条件面について取引先と交渉できる余地があるかどうか聞いた。「交渉ができる余地がある」という内容は、最多が「業務範囲・仕事内容について」(75.0%)、次いで「納期・スケジュールについて」(71.9%)、「金額面の交渉」(61.7%)と、それぞれ6割以上だった。
一方で、約5人に1人が「交渉の余地がない」(18.2%)と回答、取引先に対して主張や意見をすることが難しい人も一定数いることがうかがえた。
金額面について職種別に交渉余地をみると、「企画系事務」が84.4%で最も高く、次いで「コンサルタント系」の82.4%だった。最も低いのは「通訳・翻訳系」で35.9%と、職種によって交渉の余地に差が見られた。
今回の調査は、全国の20~69歳の男女のうち、本業または副業でフリーランスに該当する業務を行っている人を対象に、インターネットで行った。期間は8月23~27日、有効回答数は1000人(独立系776人、副業系224人)。

(出典 news.nicovideo.jp)
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