2025年04月


 子どもに動画を見せる際にスマホやタブレットを使う人がいます。長時間、スマホやタブレットを使わせると視力低下につながるだけでなく、子どもが怒りっぽくなるともいわれていますが、本当なのでしょうか。子どもにデジタル機器を使わせる場合、どのような取り組みが必要なのでしょうか。デジタル機器への依存を防ぐ方法も含め、英会話スクールやインターナショナルスクールなどを運営する、アライブ(名古屋市東区)代表の三井博美さんに聞きました。

視覚や聴覚が刺激され脳が興奮状態に

Q.そもそも、子どもが怒りっぽくなるのはなぜなのでしょうか。原因について、教えてください。

三井さん「子どもが怒る場合、いくつかの原因が考えられます。一般的に睡眠不足や空腹、疲労などの生理的な欲求不満が挙げられ、特に、子どもは生理的な欲求が満たされないときに感情のコントロールができなくなる傾向にあります。

また、家庭環境の問題や愛情不足、学校の友人とのトラブル、自分の思い通りにならない状況も怒りの原因になります」

Q.では、子どもにスマホやタブレットを長時間使わせると、子どもが怒りっぽくなるということでしょうか。

三井さん「怒りっぽくなると考えられます。近年、スマホやタブレットの長時間の使用が、子どもを怒りっぽくする原因の一つとして指摘されているからです。

また、脳科学上、デジタル機器を使うと視覚や聴覚などが刺激されて脳が興奮状態になるとされています。その結果、落ち着きを取り戻すのが難しくなり、それが怒りにつながりやすくなるのです。

特に、快楽やSNSなどの反応を期待することでドーパミンといった神経伝達物質が過剰に分泌されやすくなります。また、動画やスマホゲームなどの中には、過激な色の映像や急激な音の変化があり、継続的に使用することで興奮状態になってアドレナリンが出たり、ささいなことでイライラしたりしやすくなる可能性があります。

最近、当社が運営する子ども英会話教室でも、普段は落ち着いている子どもが授業中にタブレットを使ったときに、操作がうまくいかず画面を強くたたいたり、焦って何度もタップしたりすることがあります。これは、機器の操作が思い通りにならないというフラストレーションと脳の興奮状態が重なった結果と考えられます。

また、SNSの影響も無視できません。特に小学校の高学年から中学生にかけて、友人のSNSの投稿や友人とのやりとりに敏感になり、自分が仲間外れにされていると感じることがストレスの原因となることも多いです。その結果、家庭でささいなことで怒りを爆発させるケースも増えています。

こども家庭庁の『2024年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)』によると、近年、子どもがインターネットを利用していると答えた年齢別比率は、2歳で56.4%、4歳で77.1%、6歳で83.5%、7歳で87.9%、8歳で92.1%です。

今や学校や塾などの教育現場ではデジタル機器が使われ、デジタル機器を利用した教育は今後も拡大していくと見込まれます。子どもの将来を考えたときに教育現場でのデジタル機器の使用は効果的ですが、長時間の使用には注意が必要です」

Q.子どもにスマホやタブレットを使わせる場合、視力低下や情緒不安定を防ぐにはどのような取り組みが有効なのでしょうか。デジタル機器への依存を防ぐ方法も含めて、教えてください。

三井さん「視力低下や情緒不安定を防ぐために効果的な方法の一つは、『デジタル機器の使用に適切な使用ルールを決める』『事前にその危険性をしっかりと子どもに認識させる』ことです。

また、日頃からデジタル機器のみに依存させないようにすることも大切です。デジタル機器に依存すると、『もっと見たい』『やめたくない』といった強い欲求が生じ、長時間見続けてしまいます。効果的な取り組みは次の通りです」

■使用時間に関するルールを決めて習慣化する
日本小児科医会は、2歳未満の子どもに対してスマホやタブレットなどを見せるのを控えるよう推奨しています。併せて小学生のデジタル機器の使用時間については、1日1時間以内を目安とすることを推奨しています。家族でルールを決め、デジタル機器の過剰な使用を防ぎましょう。小さな目標を設定し、達成できたらそのプロセスを褒めるようにすると、習慣化することができます。

また、子どもがルールを守れなかった場合、責めるのではなく、子どもと一緒に「見たかったんだよね」と共感しつつ、「どうしたら守れるか?」を考え、話し合いながら解決する姿勢が大切です。

■適度な休憩を取る
長時間の使用を避けるために、「30分使用したら5分間遠くを見る」などのルールを設け、子どもの視力低下を防ぎましょう。幼少期から習慣づけるようにすると、目の負担を大きく軽減できます。

マインドフルネスを活用する
デジタル機器の刺激による興奮状態を落ち着かせるために、1日5分の瞑想(めいそう)や深呼吸を取り入れるのも効果的です。例えば、当社のインターナショナルスクールの生徒の場合、目の前のことに集中する、いわゆる「マインドフルネス」になる状態にするトレーニングを幼少期から積み重ねており、実際に集中力の向上が確認されています。

■スマホの使用前後に運動を取り入れる
スマホやタブレットを使用した後に、ストレッチや軽い運動を行うことで、興奮状態を和らげ、情緒の安定を図ることができるので、親子で体を動かすこともお勧めです。

■寝る前の使用を控える
ブルーライトの影響でメラトニンの分泌が抑制され、睡眠の質が低下することが報告されています。就寝の1時間前からはスマホやタブレットを使わない習慣を身に付けることが大切です。

子どもがスマホを使いたがるようになったら?

Q.子どもがスマホやタブレットを使いたがる機会が増えた場合、親はどのように対処すればよいのでしょうか。

三井さん「子どもがスマホやタブレットを使いたがる機会が増えた場合、スマホ依存のリスクを考慮しながら、親も一緒になってルールを守り、適切なコミュニケーションを心掛けることがお勧めです」

■親自身もルールを守る
親が長時間スマホを使用していると、子どももまねをして依存しやすくなります。家族全員で「緊急時以外、食事中はスマホを見ない」「1日の使用時間を決める」などのルールを守る意識が重要です。

■子どもの気持ちを理解する
スマホの使用理由を尋ね、「なぜ使いたいのか?」を話し合うことも大切です。これはコーチングの手法ですが、「今、見たいんだよね」と共感しつつ、ルールを守るよう根気強く伝えることで、感情的にならずに納得してもらうことができます。

■デジタル機器の代わりになる楽しみを提供する
スマホ以外にも楽しめる遊びや趣味を見つけられる環境を整えることで、自然とデジタル機器の依存を防ぐことができます。スポーツやものづくり、友達との遊びなどを積極的に取り入れるように工夫してみてください。

■生活習慣を整える
十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動を心掛けることで、人は感情が安定しやすくなります。怒りは成長の過程で大切な感情の一つですが、保護者が適切に向き合うことで、感情をコントロールする力を育てることができます。

■親がデジタル機器のリスクを十分に理解し、必要な対策を講じる
親がデジタル機器の使用に関するリスクを十分に理解し、事前に子どものデジタル機器の使用に関して、次の対策をするのが有効といえます。

・フィルタリングを活用する
総務省こども家庭庁などが推奨するフィルタリング機能を使い、不適切なコンテンツへのアクセスを制限することで、子どもをインターネットの危険から守ることができます。

・危険性やリスクなどを事前に子どもに知らせる
スマホの使用に関するメリットやリスクを事前に適切に伝えることで、子ども自身がより意識して使用できるようになります。

・コンテンツの選定を行う
過激な映像や暴力的なゲームは避け、健全な内容を選ぶことで、子どもへの悪影響を減らせます。教育心理学の研究では、過激な動画を視聴した子どもは攻撃的な行動を模倣しやすいことが示されています。年齢に適した教育的なコンテンツを選ぶことも大切です。

・年齢が低い場合は親子で一緒に使う
親が一緒にコンテンツを選び、適切な使い方を指導することで、依存を防ぎつつ学びの機会を増やせます。


オトナンサー編集部

子どもにスマホやタブレットを長時間使わせると怒りっぽくなる?


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 Pixabay:NadineDoerle)


最近の子どもたちがスマホを使うことが日常的になってきましたが、その影響について考えることは非常に重要です。特に、スマホの使い過ぎが原因で感情的になる子どもが増えているとのデータもあります。このブログでは、ルール設定の大切さだけでなく、親がどのように対策を講じるべきかにも触れています。

<このニュースへのネットの反応>

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 ディズニーの実写映画「白雪姫」が3月20日に公開されました。あまりに不評なのでボクも見に行ってきたのですが、平日の昼間とはいえ、観客がボクを含めて7人しかいなかったことに驚きました。

【その他の画像】

 今作は1937年アニメ映画の実写リメイク作品で、このアニメ版はディズニーを代表する人気作となっています。しかし今回の実写版は、雪のように白い肌が名前の由来だったはずの白雪姫役に小麦色の肌のレイチェル・ゼグラーさんが選ばれたことや、そのゼグラーさんがアニメ版を否定するような発言をしたことなどで公開前から色々と物議を醸していました。そして公開後は作品自体の評判も悪く、初週の興行収入も苦戦しているようです。

●【以下、ネタバレありです。ご注意ください】

 今作は1937年のアニメ版をベースに、現代の価値観にアップデートされた新たな白雪姫を目指していたように感じます。でも、それがうまくいっているようには全く思えませんでした。

 今作の白雪姫は、白馬の王子様をただ待つだけではない、強く独立した女性として描かれています。一方の女王はアニメ版と同じく自分の外面の美に執着しているので、白雪姫の命を狙う理由が「内面の美しさ」を怖れてという、なんとも納得しにくいもの。他にもアニメ版から変えた部分とそのままの部分がとにかくかみ合わずにチグハグ、そのせいでキャラの言動もブレブレで、かなりお粗末なストーリーになっています。

 強い白雪姫の他にも、白馬の王子様は出さない、代わりに多様性にあふれた山賊集団が登場するなど、思想的なメッセージが全編を通してかなりノイズになっているのも気になりました。その強い白雪姫の表現も、ゼグラーさんの仕草や表情も相まって、個人的には気品や内面の美しさを感じられませんでした。詳しくはマンガをご覧ください。

 古典作品を時代に合わせてアップデートすること自体は個人的には重要だと思います。しかし大前提として、原作の魅力をしっかり伝えることは忘れてはいけないとも思います。今回の白雪姫ではゼグラーさんの発言をはじめ、劇中で白馬の王子様を否定するような言動を繰り返すなど、アニメ版へのリスペクトが感じられないことも不評の要因だと思います。

 今回、久しぶりにディズニー映画を見たのですが、ここまで思想的な部分を強くアピールするようになっていたのかと、正直かなり驚きました。リメイクできる名作はまだまだあると思いますが、今後は原作ファンも納得できるリメイクを作ってほしいと思います。とりあえずは6月公開の「リロ&スティッチ」には期待したいです。

●著者紹介:サダタロー

1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivsadataro、Twitterは@sadafrecce。

●連載:サダタローのゆるっと漫画劇場

漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる~く語るまんが連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。



(出典 news.nicovideo.jp)

実写版「白雪姫」は、原作の魔法の世界をリアルに表現していて、観客の心を掴む映像美が印象的です。一方で、7人のマンガ家たちの複雑な表情は、彼らのプロとしての目線から捉えた作品に対する違和感や期待が交錯しているように見えました。このような反応は、観客一人一人が異なる視点から映画を楽しんでいることを示しています。

<このニュースへのネットの反応>

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